子供が内側からロック!緊急時のための安全な開け方
小さなお子様がいるご家庭で、最も頻繁に発生するのが、子供がトイレや部屋に閉じこもり、内側から鍵をかけてしまうというトラブルです。中からは子供の泣き声が聞こえ、親としては気が気ではありません。この緊急事態において、最も重要なのは「親がパニックにならないこと」。そして、ドアを破壊する前に、ほとんどの室内ドアに備わっている「非常開錠装置」の存在を思い出すことです。この装置は、まさにこうした緊急時のために設計されています。まずは、ドアの外側、ドアノブの中心部分をよく見てください。そこに、小さなマイナスの溝や、鍵穴のような小さな穴が開いていませんか?これが非常開錠装置です。**【マイナス溝がある場合】このタイプは、硬貨(10円玉など)やマイナスドライバーを使って開けることができます。溝にコインの縁を合わせ、鍵をかける時とは逆の方向に「グッ」と力を込めて回してください。少し硬い場合がありますが、これでロックが解除されるはずです。【小さな穴が開いている場合】**このタイプは、「プッシュプル錠」などに見られ、細い棒状のもので開けます。爪楊枝や竹串では折れてしまう可能性があるので、ヘアピンや安全ピンを伸ばしたもの、あるいは細い釘など、ある程度の強度があるものを使いましょう。その棒を穴の奥までまっすぐ差し込み、カチッという手応えがあるまで押し込むと、ロックが解除されます。この非常開錠装置の存在と使い方を知っているだけで、子供の閉じ込めトラブルのほとんどは、安全かつ迅速に解決することができます。いざという時に慌てないためにも、一度、ご自宅の全ての室内ドアのノブを確認し、どのタイプが使われているかを把握しておくことを、強くお勧めします。